日立洗濯機の給水が止まらないトラブルにお困りの方へ、本記事では原因の特定から対処法までをわかりやすく解説していきます。まず、給水止まらないときの症状とはどのようなものかを詳しく紹介し、ずっと給水が続くときのチェックポイントもあわせて確認していきます。
次に、水が止まらない原因と考えられる部品について触れ、それぞれの不具合がどう影響するのかを整理。あわせて、すぐに使える給水が止まらない原因別チェックリストも掲載しています。
また、エラー表示C01・C1が出た場合の対応方法や、給水が止まらない時の対処法まとめとして、実践しやすいステップを紹介。自分でできる応急処置と点検方法もわかりやすく解説しているため、初めての方でも取り組みやすい内容になっています。
さらに、トラブル対応に欠かせない蛇口閉める・給水ホース外す手順や、給水フィルター掃除のやり方も具体的に解説。最後に、修理依頼・保証期間と修理費用の目安についても触れ、状況に応じた適切な判断ができるようサポートします。
日立洗濯機の給水トラブルで困ったときに、まず参考にしていただきたい実用的なガイドです。

- 給水が止まらないときの主な症状と異常の見分け方
- ずっと給水が続く場合のチェックポイントと確認手順
- 水が止まらない原因となる部品とトラブル内容
- 自分でできる応急処置や修理依頼時のポイント
日立洗濯機 給水が止まらない原因を解説

- 給水止まらないときの症状とは
- ずっと給水が続くときのチェックポイント
- 水が止まらない原因と考えられる部品
- 給水が止まらない原因別チェックリスト
- エラー表示C01・C1が出た場合
給水止まらないときの症状とは

洗濯機の給水が止まらないときには、いくつか特徴的な症状が見られます。まず、もっともわかりやすいサインは、洗濯機の運転中にも関わらず、設定された水位を超えて水が流れ続ける状態です。通常、洗濯機は指定された水位に達した時点で自動的に給水をストップし、洗いやすすぎの工程に進みます。しかし給水が止まらない場合、洗濯槽の中に水が溜まり続けるか、あるいは水が流れたままにも関わらず洗濯機が動作を続ける、またはエラー表示が出ることがあります。
また、給水の音が通常よりも長時間続くのも異常の兆候です。本来であれば数分程度で給水は完了しますが、異常時は5分、10分、あるいはそれ以上給水音が鳴り続けることもあります。加えて、機種によっては「C01」「C1」といったエラーコードが表示される場合もあり、これは給水が適切に行われていないことを示しています。エラー表示がなくても、洗濯工程がなかなか進まない、終了時間が通常より大幅に延びるなどの症状が見られることもあります。
さらに注意すべき点は、水漏れです。給水が止まらず、排水もうまくできない場合、洗濯機の周囲に水が溢れてしまうリスクがあります。これは床材や家電の破損にもつながるため、異変に気付いたらすぐに給水を止め、対応することが重要です。
これらの症状は、単なる一時的なトラブルで済む場合もあれば、内部部品の故障や水道設備に起因する深刻な問題であるケースもあります。そのため、最初に症状をしっかり観察し、給水の様子や異音、エラー表示の有無などを確認してから、適切な対応に進むことが求められます。問題を早期に特定し、必要に応じて専門業者に相談することで、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
ずっと給水が続くときのチェックポイント

洗濯機の給水がいつまでも止まらないと感じた場合、慌てずに順番を追ってチェックしていくことが非常に重要です。問題を早期に発見できれば、大きなトラブルになる前に対処することができます。ここでは、具体的なチェックポイントを順に紹介します。
まず第一に確認したいのは、水道の蛇口が正しく開閉できているかどうかです。蛇口が中途半端に閉まっている場合や、内部パーツの劣化で水流が不安定な場合、給水に異常をきたすことがあります。蛇口のハンドルを回しきる感覚に違和感がないか、開閉がスムーズかを丁寧に確認しましょう。
次に、給水ホースの状態をチェックします。ホースが折れ曲がったり、潰れたりしていると、水の流れが阻害され、給水の制御がうまくいかなくなります。また、ホースの接続部分に緩みや亀裂がないかも合わせて確認するとよいでしょう。
さらに、洗濯機本体側の給水口フィルターに目詰まりがないかを見ます。フィルターにゴミや汚れが溜まっていると、水の流量が不足し、洗濯機が正しい水位に達したと認識できず、給水が止まらなくなることがあります。
これらの基本チェック項目を整理すると、次の表のようになります。
チェック項目 | 確認内容 | 注意点 |
---|---|---|
蛇口の開閉状態 | きちんと全開または全閉できるか | ハンドルの固さ・違和感も要チェック |
給水ホースの状態 | 折れ・ねじれ・潰れがないか | 緩み・ひび割れがないかも確認 |
給水フィルターの詰まり | ゴミや砂が詰まっていないか | 定期的な清掃が必要 |
洗濯機の電源リセット | 電源プラグを抜いて数分待ち、再起動する | 制御基板の一時的な誤作動をリセット可能 |
周辺環境(凍結・断水など) | 気温や地域の水道トラブルの影響を受けていないか | 特に冬季は凍結リスクに注意 |
こうした基本的な確認を一通り行っても給水が止まらない場合には、内部部品の故障や制御系の異常が疑われます。この段階で無理に分解や修理を試みず、専門の修理業者に相談するのが安全な判断となります。
水が止まらない原因と考えられる部品

洗濯機の給水が止まらない原因を探るうえで、特に関係してくるのがいくつかの重要な部品です。どの部品が異常を起こしているかによって、対応方法や修理の必要性も大きく異なります。
まず最初にチェックすべきなのが「給水弁」です。給水弁は、水道から洗濯機に水を取り込む際の開閉を制御している部品で、洗濯機の制御基板からの指示に従って開閉します。この弁が故障すると、止めるべきタイミングで水を止められなくなり、水が流れ続けてしまうのです。給水弁の故障は、異物の挟まりや経年劣化によって引き起こされることが多く、部品自体の交換が必要になるケースがほとんどです。
次に「水位センサー」も重要な部品です。水位センサーは、洗濯槽内の水位をリアルタイムで監視し、適切な水位に達したことを検知して給水を止める役割を担っています。このセンサーが故障していると、たとえ水が十分に溜まっていてもそれを検知できず、給水を続けてしまいます。また、センサー自体に問題がなくても、センサーに繋がる細いホースが外れていたり破れていたりするだけでも正しく水位が測れず、給水が止まらない症状を引き起こします。
さらに「制御基板(メイン基板)」の異常も見逃せない要素です。制御基板は洗濯機全体の動きを指示する「司令塔」の役割を果たしており、ここが故障すると給水弁に誤った指示を出し続ける場合があります。基板故障は素人が判断・修理できるものではないため、基板に異常が疑われる場合は早急に専門業者に相談することが必要です。
また、「排水弁」のトラブルも間接的に給水が止まらない原因になることがあります。排水弁が開いたままだと給水しても水が溜まらず、洗濯機が設定水位に達したと認識できないため、給水を続けてしまうのです。異物の詰まりや排水弁モーターの不具合が原因となるケースが多いので、こちらも注意が必要です。
これらの部品の中でも、給水弁や水位センサーに関連するトラブルが特に多く、ユーザー自身が対応できる範囲も限られます。症状が軽微なうちに対処すれば修理費用も最小限に抑えられますが、放置しておくと洗濯機のさらなる故障を招くことにもなりかねません。初期対応として、簡単なフィルター清掃や電源リセットを試みたうえで改善しない場合には、速やかに専門のサポートを受けることをおすすめします。
給水が止まらない原因別チェックリスト

洗濯機の給水が止まらないトラブルには、いくつかの典型的な原因があり、それぞれに対応するチェックポイントがあります。ここでは、原因別に整理したチェックリストを紹介しますので、症状に合わせて順番に点検してみてください。
まず、給水口フィルターの詰まりが考えられる場合、給水速度が極端に遅くなり、水位に達するまでに時間がかかりすぎることがあります。この場合は、フィルターを外して目詰まりを取り除く作業が効果的です。
給水弁の故障もよくある原因のひとつです。給水弁が開きっぱなしになったり、閉まるタイミングを失ってしまうと、電源を切った状態でも水が止まらない症状が現れることがあります。
また、排水弁の異常が原因で、給水しても水が排水され続けるパターンも存在します。この場合、洗濯機が「水位が足りない」と認識して、延々と給水を続けることになります。
さらに、水位センサーの不具合によって、正しい水位が測定できず、給水が続いてしまうケースも少なくありません。
これらの原因と対応をまとめた表は次の通りです。
原因 | 典型的な症状 | チェックポイント | 対応策 |
---|---|---|---|
給水口フィルターの詰まり | 水の流れが弱い、時間がかかる | フィルターを取り外し、ゴミ詰まりを確認 | 清掃して詰まりを除去 |
給水弁の故障 | 電源OFFでも水が流れ続ける | 電源を切っても水が止まらないか観察 | 自力修理は困難、専門業者に依頼 |
排水弁の異常 | 給水しても水が溜まらない、同時排水される | 排水ホース・排水弁付近に異物がないか確認 | 排水弁付近の異物除去、不安なら業者依頼 |
水位センサーの故障 | 水位が正しく表示されない、給水が続く | 水位表示やエラーコード(例: F1)をチェック | 点検・修理は専門業者に任せる |
凍結または断水 | 全く水が出ない、エラーC01/C1が出る | 気温、水道状況、ホースの凍結を確認 | 解凍作業または水道局に問い合わせ |
このように、給水が止まらないトラブルは、単純なフィルターの詰まりから深刻な内部部品の故障まで幅広い可能性があります。まずはできる範囲で安全にチェックを進め、それでも改善しない場合は無理をせず、速やかに専門サポートを依頼する判断が賢明です。
エラー表示C01・C1が出た場合

日立製の洗濯機で「C01」または「C1」というエラーコードが表示される場合、それは給水に関するトラブルを示していることがほとんどです。特に、洗濯機が水を正常に取り込めない状況が発生しているときに、このエラーが表示されることが多く、放置していると洗濯機の運転が止まったままになったり、洗濯サイクルが途中で中断してしまうリスクもあります。
まず最初に確認すべきは、水道の蛇口が完全に開いているかどうかです。意外にも、何らかの拍子に蛇口が半開きになっていたり、閉め忘れが原因で給水エラーが出るケースが少なくありません。また、断水や水道工事など地域の水道事情によって一時的に水が出なくなっている場合も考えられますので、近隣の情報もチェックしましょう。
次に、給水口のフィルターの詰まりを確認します。フィルターは、ホースと洗濯機本体の接続部分に取り付けられており、水道水に混じるゴミや砂をキャッチする役割を果たしています。長期間掃除をしていない場合、このフィルターが目詰まりして水の流れが悪くなり、給水不足としてエラーが出ることがあります。
冬場であれば、給水ホースや水道管の凍結も要注意です。寒波などで外気温が極端に下がると、水道管内部の水が凍り、給水ができなくなるため、エラーが発生します。凍結している場合は、ホースや配管を無理に動かすのではなく、ぬるま湯を使ってゆっくりと温めるなど、慎重に対処する必要があります。
また、エラーC01・C1が出た場合、洗濯機内部の給水弁が故障している可能性も否定できません。異物が挟まっていたり、弁自体が劣化している場合、洗濯機が正しく水の流れを制御できず、エラーとして表示されることがあります。このような場合、自力での修理は難しいため、早めに専門の修理業者へ相談することが大切です。
エラーコードだけを見て慌てる必要はありませんが、原因をひとつずつ丁寧に確認していくことが重要です。ご自身でできる範囲のチェックを行い、それでも改善しない場合は専門家に依頼する、という流れを意識しましょう。
日立洗濯機 給水が止まらない時の対処法
- 給水が止まらない時の対処法まとめ
- 自分でできる応急処置と点検方法
- 蛇口閉める・給水ホース外す手順
- 給水フィルター掃除のやり方
- 修理依頼・保証期間と修理費用の目安
給水が止まらない時の対処法まとめ

洗濯機の給水が止まらない現象が発生したときは、状況に応じた段階的な対処が重要です。慌てずに順を追って対応すれば、トラブルを最小限に抑えられる可能性が高まります。ここでは、すぐにできる基本的な対処法から、症状に応じたステップアップした対応まで整理して紹介します。
まず、最初に行うべきことは「蛇口を閉める」ことです。これによって、それ以上無駄な給水が続くのを防ぐことができます。そして、洗濯機の電源を一度切り、可能であればコンセントも抜きます。これにより、制御基板の一時的な誤作動がリセットされることがあり、症状が改善する場合もあります。
次に確認したいのは、給水ホースと給水口フィルターです。ホースが潰れていたり、フィルターが目詰まりしていると、水の流れが妨げられて給水が正常に完了せず、止まらないように見えることがあります。この段階で、簡単な掃除やホースの調整を行うことが有効です。
もし、これらを試しても改善しない場合は、内部部品の故障(給水弁や排水弁、水位センサーの異常など)が疑われます。この場合は、無理な分解や修理を試みず、専門の修理業者への相談が必要になります。
ここで、対処法をまとめた表を挿入します。
対処ステップ | 具体的作業内容 | ポイント |
---|---|---|
蛇口を閉める | すぐに蛇口を閉じて水の供給を止める | 水漏れ防止のため最優先 |
電源オフ・コンセント抜き | 洗濯機の電源を切り、コンセントを抜く | 制御基板リセット、感電防止 |
ホース・フィルター点検 | ホースの折れ・詰まり確認、フィルター掃除 | 基本的な異常チェック |
凍結・断水の確認 | 冬場は特に給水経路の凍結や断水状況を確認 | 気温や地域情報もチェック |
異常が続く場合は修理相談 | 給水弁・水位センサー・制御基板の異常が疑われる | 分解は避け、メーカーや修理業者に依頼する |
この順番で進めることで、トラブルの原因を見極めつつ、被害拡大を防ぐことができます。特に、初期対応が早ければ、修理費用の節約にも繋がる可能性があるので、冷静に対応しましょう。
自分でできる応急処置と点検方法

洗濯機の給水トラブルに直面した際、すぐに修理業者を呼ぶ前に、自分でできる応急処置と点検方法を試すことで、簡単に解決できるケースもあります。特に、給水が止まらない、またはエラーが表示されるといった問題では、いくつかの基本的なチェックが有効です。
まず、洗濯機の電源を一度切り、コンセントを抜いて数分待つことから始めましょう。これは、洗濯機内部の制御基板に溜まった一時的なエラーをリセットする効果があります。再度電源を入れ直すことで、正常に動作が回復する場合も少なくありません。
次に、水道の蛇口がしっかりと開いているかを確認します。完全に開いていないと、洗濯機側が十分な水量を検知できず、給水を続けたりエラーを出してしまうことがあります。蛇口を回す際は、途中で止めずに最後まできちんと開ききっているか確認しましょう。
続いて、給水ホースに折れ曲がりやねじれがないかをチェックします。ホースが途中でつぶれていると水の流れが悪くなり、給水不良の原因となります。必要であればホースを一旦取り外し、再度まっすぐに取り付け直すと良いでしょう。また、ホース接続部の緩みや水漏れも点検してください。
給水口フィルターの清掃も忘れてはいけません。フィルターは目に見えないくらい細かいゴミでも詰まることがあり、これが給水不足やエラー表示につながることがあります。水道の元栓を閉めた上でホースを取り外し、フィルターを取り出して歯ブラシなどで優しく掃除してください。掃除後は、正しい向きでしっかりとフィルターを戻すことも重要です。
冬季の場合は、給水ホースや水道管が凍結していないかを確認します。凍結している場合は、ぬるま湯(40℃程度)をタオルに含ませてホースに巻き付けるなどして、自然に解凍を促してください。熱湯を直接かけると破損のリスクがあるので注意が必要です。
これらの基本的な点検と応急処置を行っても問題が解決しない場合や、洗濯機内部から異音がする、水が止まらない状態が続く場合は、無理をせずに修理業者への相談を検討しましょう。自分で点検できる範囲をしっかり押さえておくことは、スムーズな問題解決に大きく役立ちます。
蛇口閉める・給水ホース外す手順

洗濯機の給水に関連するトラブルやフィルター掃除を行う際、最初の基本ステップとなるのが「蛇口を閉める」と「給水ホースを外す」作業です。この手順を誤ると、水漏れやホースの破損といったトラブルに繋がる可能性もあるため、慎重に作業することが大切です。
まず、最初に行うべきは水道の元栓、つまり蛇口を確実に閉めることです。洗濯機専用の蛇口はレバー式や回転式など様々な形状がありますが、いずれの場合も「完全に閉めた状態」で作業を始める必要があります。レバー式なら下向きや横向き、回転式なら時計回りにしっかりと締め切ることを確認しましょう。蛇口が半開きだと、ホースを外した瞬間に水が噴き出す恐れがあるため、閉めた後に一度ホース付近を触って水の圧力がかかっていないか軽くチェックすると安心です。
蛇口を閉めたら、次に給水ホースを取り外します。ホースは多くの場合、洗濯機本体側の給水口に「ユニオンナット」と呼ばれる固定具で接続されています。まず、接続部分のナットを手で反時計回りにゆっくり回して緩めます。このとき、いきなり強く力を入れるのではなく、優しく少しずつ回すことがポイントです。ナットが固くて回らない場合は、ゴム手袋を使うと滑りにくくなり、力を加えやすくなります。
ナットを緩めたら、給水ホースをそっと引き抜きます。取り外し時にホース内部に残っていた水がこぼれる場合があるので、事前にタオルやバケツを用意しておくと床を濡らさずに済みます。ホースを抜く際は、急に引っ張らずに、水平にまっすぐ引き抜くように心がけると、給水口の部品を傷めずに済みます。
この一連の流れをきちんと行うことで、給水ホースや蛇口の破損を防ぎ、後のフィルター掃除やメンテナンス作業もスムーズに進めることができます。慣れないうちは慎重すぎるくらいでちょうどいいので、焦らず丁寧に進めていきましょう。
給水フィルター掃除のやり方

洗濯機の給水トラブルを未然に防ぐためには、定期的な給水フィルターの掃除がとても重要です。フィルターが目詰まりすると、給水不良を起こし、洗濯機の性能低下やエラー表示の原因にもなるため、正しい手順で清掃を行うことが必要です。
まず、作業を始める前に必ず水道の蛇口を閉め、給水ホースを取り外しておきます。この準備を怠ると、フィルターを外したとたんに水が噴き出す可能性があるため注意が必要です。
給水ホースを外すと、洗濯機本体側の給水口の中に小さな網状のフィルターが見えるはずです。このフィルターは、洗濯機に入る水道水の中の異物(砂粒やゴミなど)をブロックする役割を持っています。フィルターを取り出す際は、先端が細く、先が丸いピンセットやラジオペンチなどを使うと便利です。フィルター中央にある小さな突起をつまみ、左右に軽く揺らしながらまっすぐ引き抜くようにします。無理に引っ張ると破損の原因になるので、慎重に作業しましょう。
フィルターを取り出したら、次は清掃に移ります。水道水でフィルター全体を丁寧に洗い流し、網目に詰まった細かいゴミを取り除きます。特に、井戸水を使用している場合や、水質があまり良くない地域では、フィルターが思った以上に汚れていることが多いため、念入りに洗浄することが大切です。歯ブラシなどの柔らかいブラシを使って、ゴミやヌメリを優しくこすり落とすと効果的です。
清掃後は、フィルターに破損や変形がないかを必ずチェックしてください。もしフィルターが破れていたり、形が歪んでいる場合は、洗濯機メーカー純正の交換用フィルターを手配して交換するのが安全です。フィルターを再び元の位置にしっかり押し込み、取り付け完了です。
最後に、給水ホースを再接続し、蛇口を開けて水漏れがないかを確認します。このとき、ナットはしっかり締める必要がありますが、力を入れすぎると破損することもあるため、適度な力加減を心がけましょう。
このように、給水フィルターの掃除は比較的簡単な作業ですが、ポイントを押さえて丁寧に行うことが洗濯機を長持ちさせるためのコツです。定期的なメンテナンスでトラブルを防ぎ、安心して洗濯機を使い続けられるようにしていきましょう。
修理依頼・保証期間と修理費用の目安

洗濯機の給水が止まらない症状が自己対応では解消しない場合、早めに修理依頼を検討する必要があります。ただ、修理に進む際は、「保証期間内かどうか」「修理費用の目安はどれくらいか」を事前に把握しておくと安心です。
まず、家電製品には通常メーカー保証がついており、購入後1年間は無償修理の対象となるケースが多いです。この保証期間内であれば、部品代や作業費用も基本的にかかりません。ただし、フィルター詰まりなどの「ユーザー側のメンテナンス不足」が原因と判断された場合は、保証対象外になることもあるため注意が必要です。
保証期間が過ぎている場合や、保証外となる事例だった場合、次に気になるのは修理費用です。日立製洗濯機の場合、給水弁や水位センサー、制御基板の交換など、症状に応じた修理内容によって費用が大きく異なります。
代表的な修理内容と費用の目安を表にまとめます。
修理内容 | 費用目安(部品代+技術料) | コメント |
---|---|---|
給水口フィルター清掃 | 自分で行えば無料、業者依頼で5,000円前後 | メンテナンス扱い、軽作業 |
給水弁の交換 | 約12,000円〜18,000円 | 弁の種類による、部品入手が必要 |
排水弁の交換 | 約13,000円〜20,000円 | 排水系も含めた作業になる場合あり |
水位センサーの交換 | 約15,000円〜22,000円 | センサーとホースの両方交換が一般的 |
制御基板の交換 | 約25,000円〜40,000円 | 最も高額、部品在庫に注意 |
出張診断のみ(修理しない場合) | 約3,000円〜5,000円(エリアにより変動) | 診断のみでも費用発生することが多い |
※金額はあくまで目安であり、地域・機種・修理業者によって異なる場合があります。
修理依頼時に準備しておくべき情報も忘れずに整理しておきましょう。
必要情報 | 具体例 |
---|---|
型番・製造番号 | 洗濯機本体のシールに記載 |
購入日・保証書 | 購入時のレシート、保証書を用意 |
症状の具体内容 | 「給水が止まらない」「エラーC01が出る」など |
使用状況 | 使用年数、井戸水使用の有無、最近の異常など |
これらを事前にまとめておくことで、修理相談時のやりとりがスムーズになり、正確な見積もりや対応が受けやすくなります。
保証期間内ならまずメーカー窓口に相談し、保証外の場合は複数業者の見積もりを取るなど、費用とサポート内容を比較するのがおすすめです。焦らず、慎重に対応していきましょう。
総括:日立洗濯機 給水が止まらない時に知っておくべきポイント
- 給水が止まらない典型的な症状を把握できる
- 長時間給水が続く場合の初動チェックがわかる
- 蛇口の開閉不良がトラブル原因になることを知る
- 給水ホースの折れや劣化が影響する可能性を理解する
- 給水口フィルターの詰まりチェック方法を知る
- 給水弁の故障が給水異常を引き起こすことを理解する
- 水位センサー異常が給水トラブルに直結することを学べる
- 制御基板の異常による影響を理解できる
- 排水弁トラブルが間接的に給水異常を招くことを知る
- エラー表示C01・C1が意味する内容を理解できる
- 給水が止まらない場合の応急処置手順がわかる
- 蛇口を閉めて安全に作業を始める方法を学べる
- フィルター掃除の正しいやり方がわかる
- 修理依頼時に必要な準備事項を整理できる
- 保証期間や修理費用の目安を事前に把握できる