パナソニック炊飯器を使用中に「U15」と表示され、突然のエラーに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。このU15エラーは、主に蒸気ふたの取り付け不良や汚れが原因で発生するもので、正しい知識があれば自分で対処できるケースも少なくありません。

この記事では、パナソニック炊飯器U15エラーの原因と対処法をはじめ、エラーコード「U15」は何を意味するのか、蒸気ふたの取り付け方を確認しようという視点から丁寧に解説します。さらに、「おねば」の除去方法でエラー回避する方法や、蒸気ふたの清掃方法と注意点など、具体的なメンテナンスのポイントにも触れていきます。

また、U15エラーが消えないときの確認ポイントや、パナソニック炊飯器U15エラーが直らない時の判断基準、さらにはセンサー配線の断線が原因の場合とは何かといった、ユーザー自身で判断しにくい場面についても取り上げます。

自分で修理する際のリスクと限界も明確にしつつ、U15エラーの正しいリセット方法とはどういった操作なのかをわかりやすくご紹介。加えて、修理方法と費用の目安を把握しようという視点から、プロへの相談タイミングや費用感にも触れています。最後には、買い替えか修理かを見極めるポイントを示し、より賢い判断ができるようサポートします。

「パナソニック 炊飯器 U15 エラー」と検索してたどり着いたあなたが、落ち着いてトラブルに対応できるよう、このガイドが実用的な助けとなれば幸いです。

  • U15エラーの具体的な意味と発生原因
  • 蒸気ふたの正しい取り付け方と清掃手順
  • リセットや自己対応で解決できるかの判断方法
  • 修理が必要なケースと依頼の進め方
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パナソニック炊飯器U15エラーの原因と対処法

パナソニック炊飯器U15エラーの原因と対処法
  • エラーコード「U15」は何を意味するのか
  • 蒸気ふたの取り付け方を確認しよう
  • 正しいリセット手順と注意点を紹介
  • U12エラーに効果的な対処法とは
  • 修理が必要なケースの見極め方

パナソニック炊飯器に表示される「U15」というエラーコードは、主に“蒸気ふた”に関する問題を示しています。この「蒸気ふた」は、炊飯時に発生する蒸気をコントロールするための重要なパーツで、機種によっては「旨みキャッチャー」と呼ばれることもあります。エラーU15が表示された場合、炊飯器はこの部品が正しく取り付けられていない、もしくは汚れていると判断しているということです。

多くのユーザーがこのエラーで戸惑う理由は、炊飯器の蓋全体ではなく、“蒸気ふた”という特定の部品だけが原因であるにもかかわらず、全体に不具合があるように感じてしまうからです。そのため、対処の第一歩は「どの部品がエラーの原因なのか」を正確に理解することから始まります。

特に「おねば」と呼ばれる、ご飯のでんぷん質による粘り気のある汚れが蒸気ふたの内部やセンサー周辺に残っていると、正しく認識されずU15エラーを引き起こすケースが多く報告されています。加えて、蒸気ふたの取り付けが不完全な場合(たとえば、はめ込みが甘い、逆向きに装着しているなど)も、同様のエラーを引き起こします。

また注意したいのは、同じ「U15」でもIHクッキングヒーターなど別製品では全く異なる意味を持つことです。IH調理機器では「鍋の底の反り」や「揚げ油の温度異常」などを意味するため、検索結果の情報を見分けることも大切です。

以下に、パナソニック炊飯器における「U15」エラーの概要と、間違えやすい他製品との違いを一覧でまとめました。

表示される製品エラーコード「U15」の意味原因の対象
炊飯器蒸気ふたの未装着、取り付け不良、汚れによるセンサー誤検知蒸気ふた・センサー周辺
IHクッキングヒーター鍋底の反りや油温異常、揚げ物中の安全機能動作など鍋・温度センサーなど

このように、同じコードでも製品によって指す意味が全く異なるため、「U15」という文字だけで判断せず、必ず使用している製品の種類と状況をしっかり確認することが、スムーズな対応につながります。

蒸気ふたの取り付け方を確認しよう

蒸気ふたの取り付け方を確認しよう

U15エラーを防ぐためには、蒸気ふたの正しい取り付け方法を把握しておくことが欠かせません。というのも、この部品は一見シンプルな構造に見えて、正しく装着しないとセンサーが検知できずにエラーが表示されるためです。

まず炊飯器の蓋を開けて、蒸気ふたが本体に取り付けられているか確認します。取り付けられていない場合は、洗浄後の取り付け忘れの可能性があります。付いている場合でも、カチッと音がするまでしっかり押し込まれているかどうかを確かめてください。表面的には装着されているように見えても、片方だけ浮いていたり、奥まで差し込まれていなかったりすると、エラーの原因になります。

また、機種によっては蒸気ふたが複数のパーツで構成されていることもあります。そうしたモデルでは、内部パーツのはめ込み順や向きを間違えることで正しく認識されなくなることもあるため、取扱説明書を確認しながら組み立てることが重要です

以下のようなポイントをチェックリストとして覚えておくと安心です:

  • 蒸気ふたが正しい向きでセットされているか
  • しっかりと「カチッ」と音がするまで押し込んだか
  • 本体の蓋をゆっくり閉めて、蒸気ふたがずれていないか
  • 取り付け後、「取消/切」ボタンでエラー解除を確認したか

日常的なお手入れのあとに蒸気ふたを再装着する際は、つい感覚的に装着してしまいがちですが、正確に装着されていないと炊飯そのものができなくなるリスクもあります。特に慌ただしい朝や忙しい夕食準備時などには、つい手順を飛ばしてしまうこともあるので、ルーチン化しておくことも一つの対策です。

蒸気ふたの取り付け確認は、最も基本かつ重要なエラー回避ポイントです。U15エラーが出たら、まずはこの手順を落ち着いてチェックしてみましょう。

正しいリセット手順と注意点を紹介

正しいリセット手順と注意点を紹介

パナソニック炊飯器で「U15」などのエラーが表示された際、多くのケースで有効なのがリセット操作です。炊飯器は、センサーの一時的な誤作動や接触不良などで誤ってエラー表示を出すことがあります。そのような場合、リセットによって内部の動作がリフレッシュされ、エラーが解消される可能性が高まります。

まず最初に試すべきなのは、炊飯器本体に備わっている「取消/切」ボタンを押すことです。このボタンは、パナソニック製炊飯器の多くでリセット操作に該当します。エラー表示が消えるかを数秒確認してください。もし消えない場合は、次に電源リセットを試みましょう。

電源リセットの手順は以下のとおりです:

  1. 炊飯器の電源プラグをコンセントから抜く。
  2. 約1分ほどそのまま放置する(内部の電気が完全に放電されるのを待つため)。
  3. プラグを再びコンセントに差し込む。
  4. 電源を入れ、エラー表示が消えているか確認する。

この操作は一時的な電子制御の誤作動をリセットするための基本的な対応策であり、特に明確な故障が確認されていない場合に効果的です。ただし、何度もリセットしてもエラーが再表示される場合は、機器内部の異常やセンサーの故障が考えられるため、無理に使い続けず、専門の修理相談窓口に連絡する必要があります。

また、リセット操作はあくまで応急処置です。定期的な清掃や部品の正しい取り付けを行わないままリセットを繰り返すと、根本的な原因が見逃されることもあるため注意が必要です。

下記に、リセット方法と適切な活用タイミングについて整理した一覧表を掲載します。

リセット操作内容操作方法有効なタイミング例注意点
取消/切ボタンの使用本体の「取消/切」ボタンを一度押す蒸気ふたの再装着後、清掃後などエラーが解除されない場合は電源リセットへ
電源リセット(抜き差し)プラグを抜いて1分後に再接続するボタン操作で解消しない電子的な不具合時頻繁に行うのは機器負担になる可能性あり

リセットの正しい使い方を知っておくことで、エラー発生時に慌てず冷静に対応できるようになります。これはU15だけでなく、他の多くのUシリーズエラーにも応用可能な対応です。

U12エラーに効果的な対処法とは

U12エラーに効果的な対処法とは

「U12」というエラーコードは、パナソニック炊飯器でよく見られる警告表示の一つで、センサーによる温度異常が原因で発生します。このエラーが出る場合、内部のどこかの温度センサー(内釜底・ふたの加熱板・蒸気センサーなど)が正常に働いていない、もしくは何かしらの原因で誤作動していることを意味しています。

このタイプのエラーは「故障」よりも、「使用状況の不備」や「内部の汚れ」が原因で起こるケースが多いため、落ち着いてひとつずつ確認していけば自分で解決できる可能性が高いです。

まず確認したいのが、内釜が正しくセットされているかどうかです。ズレていたり、釜の裏側にご飯粒が付いている場合、それがセンサーの誤作動を引き起こすことがあります。次に、炊飯器本体の底にあるセンサー部分に異物や汚れが付着していないかもチェックしましょう。炊飯後に付いた「おねば」や水分、食品カスが原因でセンサーの読み取りが不安定になることがあります。

また、選んだ炊飯コースと実際の炊飯内容が一致しているかの確認も大切です。たとえば、おかゆモードを使わずに白米モードでおかゆを炊こうとした場合、センサーが異常な温度変化と認識し、U12エラーが出ることがあります。水分量が過剰であることも原因のひとつです。

以下の対処手順で順番に対応してみてください:

  1. 内釜が正しい位置にしっかり収まっているか確認
  2. 内釜裏面や本体のセンサー部分をやわらかい布で清掃
  3. ご飯粒やおねばなどの異物を取り除く
  4. 選択しているコースと調理内容の適合を見直す
  5. 対応後、「取消/切」ボタンでエラーの解除を試す

清掃の際は乾いた布か、固く絞った柔らかい布で優しく拭き取るのが基本です。水分が残っていると逆に誤動作の原因になります。また、硬いタワシや洗剤の使用はセンサーを傷つける恐れがあるため避けてください。

U12エラーは、多くの場合ユーザー側で解決できるエラーです。センサー部分や使用方法に少し注意を払うだけで防げるため、普段からのメンテナンスと正しい操作を心がけましょう。

修理が必要なケースの見極め方

修理が必要なケースの見極め方

パナソニック炊飯器に「U15」エラーが表示されたとき、多くはユーザーの手で対応可能な問題に分類されますが、すべてがそうとは限りません。基本的な確認や清掃を行ってもエラーが繰り返される場合は、内部的な不具合が進行しているサインであることもあります。ここでは、どのような状況で修理を検討すべきか、その判断基準をわかりやすく整理します。

最初に確認すべきポイントは、蒸気ふたの状態です。正しく取り付けられているにもかかわらずエラーが消えない場合は、センサーの不具合や、接続部の劣化が考えられます。特に長期間使用している炊飯器では、センサーや配線が経年劣化により断線したり、接触不良を起こすケースが報告されています。

さらに、蒸気ふた自体が破損していたり、本体側の取り付け部が物理的に変形していることもあります。これにより、正しく装着してもセンサーが反応しない、あるいは反応が不安定になることがあり、その場合は部品交換または修理が必要です。

以下のような症状が見られた場合、自己対応では改善が難しいため、メーカーや販売店への相談・修理依頼を検討してください。

症状・状態修理の必要性備考
蒸気ふたを正しく装着してもU15が消えないセンサーの誤作動や基板異常の可能性が高い
センサー周辺を清掃してもエラーが改善しない中〜高内部に食品カスが入り込み、正常に動作しなくなっている場合も
蒸気ふたや取り付け部に目視できる破損がある部品交換が必要
本体の蓋の開閉時に異音がする、引っかかる蓋のロック機構やヒンジの劣化・破損が考えられる
エラーが断続的に表示され、リセットしても再発する内部回路や基板の不安定な動作が疑われる

なお、内部の配線修理やセンサー交換などは、高電圧の部品が関与するため、自己修理は極めて危険です。無理な分解は感電や火災のリスクを伴い、さらに保証の対象外にもなるため、必ずパナソニックの公式サポートか、正規の販売店を通じて修理を依頼しましょう。

修理の目安料金や対応可能期間は、機種や症状によって異なります。サポートに連絡する前には、炊飯器の品番を確認しておくとスムーズに案内を受けられます。

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パナソニック炊飯器にU15表示!初心者向け原因と対処まとめ

パナソニック 炊飯器 u12と他エラーの違い

  • U10やU15エラーとの違いと特徴
  • U12とU14のエラー表示を比較解説
  • 鍋センサーの場所と役割を詳しく解説
  • リセット方法でも解消しない時の対応策
  • エラーが消えない時の修理依頼の流れ

U10やU15エラーとの違いと特徴

U10やU15エラーとの違いと特徴

パナソニック炊飯器に表示される「U10」や「U15」といったエラーコードは、いずれもユーザー自身で確認・対処できる内容が中心ですが、それぞれのエラーが指し示す意味はまったく異なります。対応方法も異なるため、エラーコードの違いを正しく理解しておくことが重要です。

まず「U10」は、内釜(うちがま)が認識されていない状態を示します。内釜がセットされていなかったり、ズレていたりすると、炊飯器が調理を開始できず、このエラーが表示されます。比較的単純な原因で発生するエラーであり、釜をしっかりセットし直せば解除できるケースがほとんどです。

一方で「U15」は、蒸気ふたの取り付け不良や汚れ、装着忘れなどにより、蒸気処理部が正常に機能していないと判断されたときに出るエラーです。内釜ではなく、炊飯器の上部にある蒸気排出部品が対象であり、釜が関係するU10とは完全に別の問題を扱っています。

この2つのエラーは、一見似たように思えるかもしれませんが、対象となる部品が異なるだけでなく、炊飯器の安全機能として検知しているポイントも異なります。U10は「加熱する準備ができていない」こと、U15は「蒸気の逃げ道が確保されていないこと」による安全対策です。

さらにU10の場合は、比較的発生頻度も高く、釜を洗ったあとに入れ忘れてスタートを押してしまうなど、ユーザーの操作ミスによるものがほとんどです。一方、U15は清掃不足や部品の装着不良、経年劣化によるセンサー不具合が重なるなど、やや複雑な要因が絡む傾向にあります。

したがって、U10は数秒で解決できることが多いのに対し、U15は一度エラーが出ると清掃や再装着、リセット、場合によっては修理判断が必要になるなど、より多段階の対応が必要になります。

エラーに直面したときは、慌てて炊飯器を再起動するのではなく、エラーコードごとの特徴を理解し、対象部品を正しく見極めてから対応することが重要です。この判断が、故障の拡大を防ぎ、日々の炊飯をスムーズに続ける鍵になります。

U12とU14のエラー表示を比較解説

U12とU14のエラー表示を比較解説

パナソニック炊飯器に表示されるエラーコードには、アルファベットと数字の組み合わせが使われており、それぞれが特定の異常や状態を示しています。中でも「U12」と「U14」は混同しやすいエラーですが、意味や対処法はまったく異なります。ここでは、それぞれのエラーがどういった状態を示しているのか、また、どう対応すべきかを比較しながらわかりやすく解説します。

まず「U12」は温度センサーの異常検知を意味します。センサーが過剰な温度上昇や異常な温度変化を検知したとき、あるいはセンサー部に異物が付着しているときに発生するエラーです。具体的には、内釜の底、ふた加熱板、釜底センサー、ふたセンサーなど、複数の箇所のセンサーが対象になります。ご飯粒の付着、水分の多すぎる調理、誤ったコースの選択なども引き金となります。

一方で「U14」は保温時間の経過による自動停止を示すもので、センサーの異常とは関係ありません。炊飯器が保温状態を96時間以上続けた際に、安全のため自動で保温機能を終了し、このエラーコードを表示します。あくまで正常動作の一部であり、食材や部品に問題があるわけではありません。

このように、同じ「Uシリーズ」に分類されているものの、U12とU14は性質も対応も大きく異なるため、正しく区別して対応することが必要です。

以下の表で、両エラーの特徴を簡潔に比較しました。

エラーコード表示される原因対象となる部品・要因基本的な対処法
U12温度センサーの異常、誤検知、汚れなど内釜底、ふた加熱板、センサー類各センサー部の清掃、適切なコース選択、水量の見直し、「取消/切」操作
U14長時間保温の自動停止(96時間超え)保温タイマー「取消/切」ボタンで解除。長時間保温を避ける

U12は誤った使い方や汚れによって発生することが多いため、日々のお手入れや使い方の見直しが再発防止に有効です。一方、U14は安全性を確保するための一時的な停止措置ですので、エラーというよりは「お知らせ」と考えるとよいでしょう。

鍋センサーの場所と役割を詳しく解説

鍋センサーの場所と役割を詳しく解説

炊飯器の内部には複数のセンサーが設置されており、その中でも「鍋センサー(釜底センサー)」は、炊飯時の火加減や温度管理において中核を担う重要なパーツです。このセンサーの役割を正しく理解することで、エラーの予防や適切なメンテナンスにつながります。

鍋センサーは一般的に、炊飯器の本体底面、内釜が接触する部分に設置されています。これは加熱の中心となる部位であり、ここで温度を正確に計測することで、白米・玄米・おかゆなど各モードに最適な火加減が調整される仕組みです。炊き上がりの硬さや甘み、粘りといった炊飯のクオリティも、このセンサーの働きによって左右されると言っても過言ではありません。

このセンサーが正常に働かない場合、炊飯中に適切な温度制御ができず、焦げつき・生炊き・エラー表示といった問題が発生することがあります。たとえば、鍋センサーの上にご飯粒が落ちていたり、湿気やおねばが付着していると、温度が正確に測れなくなります。特に「U12」などのセンサー系エラーは、この鍋センサーの状態に強く関係しています。

センサーの役割を最大限に活かすためには、以下の点に注意しましょう:

  • 内釜の底が常に清潔で乾燥している状態を保つ
  • 鍋センサー部に異物や汚れがないかを定期的に確認する
  • センサーに触れる際は柔らかい布で優しく清掃する
  • 内釜を正しい位置にセットする(ずれているとセンサーに正確に触れない)

また、鍋センサーは電子部品であるため、無理に押したり拭きすぎたりすると故障につながることもあります。必要以上に頻繁に触れないようにし、汚れた場合は柔らかい布や綿棒などで慎重に拭き取るのがポイントです。

このように鍋センサーは、炊飯器の「目」とも言える重要な存在です。普段は意識しにくい部分かもしれませんが、炊飯の質やエラーの予防という観点からも、日常的な確認と正しい知識が大切です。

リセット方法でも解消しない時の対応策

リセット方法でも解消しない時の対応策

炊飯器に表示される「U15」などのエラーは、多くの場合ユーザー自身の手でリセット操作を行うことで解除できます。しかし、蒸気ふたの確認や清掃、さらには「取消/切」ボタンや電源プラグの抜き差しといった基本的なリセット操作をすべて行ってもエラーが解消しない場合、内部の構造的な不具合が考えられます。このようなときは、さらなる確認と適切な行動が必要です。

まず確認すべきは、蒸気ふたや接触部分の物理的な破損です。見た目には異常がないようでも、装着部分のツメが削れていたり、ふた自体がわずかに変形している場合には、センサーが正しく反応できずにエラーが残り続けることがあります。さらに、本体の蓋の開閉に違和感がある、閉めたつもりでも少し浮いているといった症状があれば、内部のロック機構やふた側のセンサーに不具合が生じている可能性もあります。

もう一つ確認したいのが、長年使用している炊飯器に起こりやすい「センサー配線の断線」や「接触不良」です。特に蓋の開閉を繰り返すことで、センサーから基板へとつながる配線が徐々に劣化し、断線または接点のずれを引き起こすことがあります。こうした内部トラブルは、ユーザーが外から見て気付くことが難しく、自己修理も危険を伴うため、専門的な対応が必要になります。

このようなときにやってはいけないのが、「何度もリセットを繰り返して様子を見る」という対処です。一時的にエラー表示が消えても、根本の問題が解消されない限り再発する可能性が高く、結果として炊飯器全体の故障や火災リスクにまでつながる恐れがあります。内部に関する問題を感じた時点で、安全を優先して専門窓口へ相談するのが最善の判断です。

以下に、ユーザー自身で行える確認項目と、それでもエラーが解消しない場合に検討すべき次のステップを表にまとめました。

状況・症状ユーザーができる対応次のステップ
蒸気ふたを正しく装着してもU15が表示されるふたの向き・カチッと音がするまで装着確認部品の変形や摩耗をチェック
清掃をしてもエラーが続く「おねば」や汚れの再確認、乾燥状態の確認センサーや接触部の破損がないか確認
リセット操作で改善しない「取消/切」や電源リセットの再試行修理依頼を検討するタイミング

一通りの確認と対応を終えても改善が見られない場合は、無理に使用を継続せず、次の見出しで紹介する「修理依頼の流れ」に進むことをお勧めします。

エラーが消えない時の修理依頼の流れ

エラーが消えない時の修理依頼の流れ

炊飯器に表示されたU15などのエラーが、取り付け確認や清掃、リセット操作をしても消えない場合、それはユーザー自身の対処では限界があることを示しています。こうした場合、安全性を確保するためにも、早めに修理依頼を検討することが大切です。ここでは、修理相談から依頼までの基本的な流れを順を追って解説します。

まず最初に行うべきことは、炊飯器の「品番(モデル番号)」を確認することです。これは本体の側面・底面に貼られているラベル、または取扱説明書や保証書に記載されています。品番がわかることで、サポート窓口がスムーズに対象機種を特定でき、適切な案内が受けられます。

次に、パナソニックの公式サポート窓口へ連絡します。電話やWEBフォーム、FAXなど、複数の手段が用意されており、好みに応じて選ぶことが可能です。電話相談では、エラーコードと発生状況(いつから、どんな時に出るかなど)を簡潔に伝えると、より的確な対応が受けられます。午前中は混雑することが多いため、時間をずらして連絡するとつながりやすくなります。

修理を依頼する場合、症状に応じた見積もりが出されます。特にU15に関わるセンサーや配線トラブルの場合、部品交換が必要になることが多く、費用の目安は1万円〜2万円台が一般的です。部品の在庫状況や使用年数によっては、修理ができない場合や、買い替えを勧められるケースもあります。

なお、購入店の延長保証に加入している場合は、まず購入店に連絡を取り、保証の対象かどうか確認してください。多くの量販店では独自の保証サービスを提供しており、一定期間内であれば無償修理の対象になることがあります。

以下の手順で進めると、修理依頼がスムーズです:

  1. 品番を確認(ラベル・保証書・説明書で確認)
  2. 使用年数とエラーの発生状況をメモ
  3. パナソニックのサポート窓口または購入店に連絡
  4. 見積もりと対応可否を確認
  5. 修理するか、買い替えるかを判断

「修理するか買い替えるか」の判断は、修理費用と製品の使用年数を比較して行いましょう。特に使用から6年以上経過している場合、部品の供給終了により修理不可となることもあるため、その場合は買い替えを視野に入れるのが現実的です。

パナソニックは、製品ごとのサポート体制が整っているメーカーです。自己修理に頼らず、正しい手順で修理を依頼することで、安心・安全に炊飯器を長く使い続けることができます。

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総括:パナソニック 炊飯器 u15 エラーに落ち着いて対応するために知っておくべきこと

記事をまとめました。

  • U15エラーは蒸気ふたの装着不良や汚れに起因する
  • 蒸気ふたは「旨みキャッチャー」と呼ばれることもある
  • 表面上の装着ができていても内部でずれがあるとエラーが出る
  • 「おねば」などの汚れがセンサー誤作動を招く
  • IHクッキングヒーターのU15とは全く意味が異なる
  • 蒸気ふたは「カチッ」と音がするまでしっかり取り付ける
  • 機種によっては蒸気ふたが複数パーツで構成される場合がある
  • リセットは「取消/切」ボタンの操作が第一の手順
  • 改善されない場合は電源プラグの抜き差しを試す
  • U12は温度センサー異常、U14は長時間保温による停止
  • U10は内釜未装着であり、U15とは原因も対応も異なる
  • 蒸気ふたや本体側の部品破損があると修理が必要になる
  • 長年使用によるセンサー配線の断線も原因となりうる
  • 修理依頼には品番確認とサポートへの連絡が不可欠
  • 自己修理は感電や火災の危険があるため絶対に避けるべき